|:その2;預貯金だけでよいのか?
前述のページで、金融機関(銀行や郵貯など)への預貯金も立派な投資といえると言いました。
その選択肢も全く間違っていません。
働いて、お給料をいただいて、それをなるべく使わず貯金する
これも、1つの正解ですし、選択肢としてそれを選ぶ方も多くいます。あるいは、何も意識していないために結果的にそうなっている方もいますね
でも本当に預貯金だけでよいのでしょうか?
|:迫りくる物価上昇?
皆さんは100年前の物価をご存知でしょうか?
あるいは、50年前の物価をご存知でしょうか?
ご興味あれば総務省統計局の発表をご覧ください。
今から100年前、野口英世博士が医師試験を受けるため教師から餞別をもらいました。その額10円、でも今の価値だと約20万円
今から約70年前、1950年を1とした消費者物価指数は、現在は約8.28、簡単に言えば8倍にもなっています。
もちろんここ数年は若干下がっています。
これはつまりお金の価値が下がるということです。
例:昔、大金だった100円を「老後の生活に使おうとなにもせず貯金していた(利率が低い)場合」みなさんは「今更100円なんて生活費の足しにもならない」と感じるはずです。
|:政府はインフレ目標中
政府(日銀)は政策金利決定会合で「物価上昇2%の目標」を唱えています。正確には「物価安定の目標」と表現しています。→参照;日銀ページ
これは、全部の物価が2%上がるわけではないですが、物価が下落するというのを、防いでいるようですね。
物価が上がればお金の価値は下がります。
これは相対的なもので「今まで100円で買えていたものが、1年後には102円出さないと買えなくなる」のを想像するとわかりやすいでしょう。
|:今の銀行金利は?たったの0.01%
大手金融機関をみると、金利は0.01%
これは100万円預けておいても1年後には100円(税金をさらにここから引かれます)
1000万円預けておいても1000円にしかなりません。
最近話題のネット銀行などは少し利率が良いですがそれでも、0.1~0.2%(2018年現在)程度です。
まったく物価上昇についていけないかもしれませんね。
|:まとめ
そうしたことを考えると、預貯金のみ(普通預金だけ)というのは、「形式上は投資活動」ともいえますが、実際の生活防衛・資産防衛・運用の面からは、あまり良いとは言えないようです。
といって、みなさん極端に「では全額、株を買う」というような行動に出がちですが
あわてないでください。
そこには「バランスとリスク許容」という問題が出てきます。
といっても難しくはないので、次に見ていきましょう。
→次「資産バランスとリスク許容その1:」ページ