|投資・資産運用;その6:心理的なリスク許容度とは?

|:やっかいな心理の壁

ここまでで、リターンが決まりました。(商品の組み合わせは別途説明いたします)

リスクもわかりました。

しかし、もっとも厄介なのが「心理的なリスク許容度」

|:投資に心理的壁?

心理的なリスク許容度は、私が勝手につけている造語です。

でも多くのお客様が見落としがちな点でもあります

|:例

例えば、リターン12%を目指す、リスクは20%(+-20までブレがあるとします*)理解した。

とします。

 

投資して1週間後、お客さんから電話がかかってきます

「5%も落ちてるんだけど・・・」

さらに1週間後に、電話がかかってきます。

「7%まで落ちているんだけど・・」

もうここでお客さんはパニックです。

 

投資する前までは「うん、余剰資産だから、そうだね、一時的なら30%くらい落ち込んでも仕方ないよ

といっていた方でも、今となっては気が気ではありません。

でも、リスクの範囲内です。はい。

 

・・・と、ちょっと大げさに書きましたが、

要するに「頭で考えるより、心理的な恐怖が勝ってしまう」ことは多々あります。これは、心理学的にも説明できるようで、人間は同じくらいの幸せと不幸せだと不幸せのほうによりバイアスがかかってしまうようです

リスクを大きくとったほうが基本的にはリターンは、大きくなるんですが、それよりも何より精神衛生上よくないですから、私は「心理的な壁の範囲内で取りうる最大のリターンに近づけましょう」といっています。

ディフェンシブな考え方かもしれませんが、お勧めです。(**)

 


 

*)学術的には全く同じ意味ではありませんがブレを「標準偏差」という表現する場合もあります。また標準偏差を2倍、3倍ととることで、確率的には、そのリターンの幅内に収まる確率が高くなります。前述のリターン±20だと、確率はおおむね70%ほどです。約30%の確率で、それ以上大きくリターンが出たり、大きく損失が出たりします。

**)リターンとリスクの考え方は様々な考え方があります。

 

 

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