|:特別コラム:定年・老後からの仮想通貨投資
最近、耳にする仮想通貨投資。さて、定年・老後を迎えて、投資として行ってよいのでしょうか?
|:そもそも仮想通貨とは?
仮想通貨は、ビットコインをはじめ分散化台帳(ブロックチェーン)技術を使ってそれに金融の機能の載せたものを一般的に言います。
仮想通貨の種類は1千種類以上ともいわれ、日々新しい通貨が誕生しています。
一番有名なのはビットコイン、いま1ビットコインおよそ75万円ー80万円程度で取引されています。
|:どんなメリットがあるの?
威力を発揮するのは、海外への送金などの際です。銀行で国際送金をしようとすると、手数料だけで数千円、要する日数も数日から数週間かかるのが一般的です。
仮想通貨なら、送金手数料は数十円から数百円、時間は数秒から数分、長くて半日程度です。
仮想通貨を受け取った側はその現地での交換所で現地の通貨に換金すればよいというわけです。
|:仮想通貨に自分のお金を投資するのは?
はっきり言って、あまりお勧めできません。
もし、皆さんが老後の貯蓄ではなく、まだ資産形成段階の20代~でしたら、検討の価値はありますが、老後の資金を仮想通貨の投資するのは、お勧めできません。
|:それはなぜ?
仮想通貨は変動が激しく、一日で数10%も下落したこともあります。もちろんすごく上昇することもありますが。もし皆さんが、老後のためにと貯蓄し、退職金を合わせて数千万円あったとしたら、それが1日で1000万円減ってしまうというのは耐えられないことでしょう。
*投資に回せる余剰資金の量によります
|:それでもやってみたい?
それでもやってみたい場合、「万一全額損しても構わない」金額で始めるのが良いでしょう。
例えば1000万円の金融資産をお持ちなら10万円~50万円程度、1億の金融資産をお持ちなら100万円~500万円程度から始められてはいかがでしょう?
これなら、もし全額損しても残り95%は残っています。投資信託などの価格変動での損失でもこれくらいは損をすることがあり得ます。
*許容範囲の考えはFPの中でも様々な考え方があります。また金融資産の中でも投資に回してもよい余剰資産分の話という点はご注意ください。